ヨコハマ・プロローグ

2011.10.03 Monday

「私はアーチストです」と自称し始めて12年、そのあいだに15回ほど引っ越しをしました。その中にはアーチストインレジデンス(AIR)による海外滞在も含まれています。


アーチスト業だったら、たいして珍しくないですよね。でも近くにいる友達には不気味に見えるようで“引っ越し魔”と呼ばれておりました。


確かに意欲的にしていた頃がありました。ある意味、病んでいたのかも。


もともと物欲が低く(買う前に捨てることを想像しちゃって憂鬱になるから)、趣味もなく(しいて挙げるなら “引きこもり”くらい)、素直に観光もできない(仕事か調査で行くのが理想)性格。


そのような私の抗鬱剤的役割を果たしていたのが引っ越しだったようです。


引っ越しをして新しい地図を買えば気分が上がり、物を思い切って捨てることができ、人間関係も捨てられる(気がする)。


上記のような効能は個人によって差がありそうですが、越して初めての朝の感動は誰でも身に憶えがあるのではないかしら。ありゃー言葉では言い尽くせねぇ何だかわっかんねぇ感慨深ぇものがありやす。


段ボールの山の合間から差し込む朝日。「ここは…何処?」


 


最近では作品の置き場所のほうにアタマを痛めていて、能動的引っ越しができなくなりました。


それでも大型家具をいまだに買えないでいるのは、元引っ越し魔の本能と、突然作品が戻ってくる恐怖感のせいでしょうね。


それにしても棚を買うのも躊躇しているのに、作品になるとどうして後先考えずに大きいものを作ってしまうんだろう。


自分のアタマを指差して「私のアトリエはここ。」と言っていた頃に戻りたい。


すごく作りたいものは、いっそのこと作りたくない。


(話の主旨が変わってきたようなので、これはまたいつか)


むりやり話を戻すと、現在は横浜に住んでいます。


 


横浜はイメージ通りの盛り盛り感。