START☆みんなのミュージアム 開催中
2018.01.24 Wednesday
1月20日、北陸新幹線の始発に乗り
START☆みんなのミュージアム2018 - ものがたる手とテとて- のオープニングへ。
この展覧会は毎年この時期に開催する展覧会。
富山近美時代から30年以上も続いている。
富山県内の小・中・高・特別支援学校の児童生徒さんが主役。
なのでオープニングは9:30からっ。
昨年、春になる前にゲストアーティストやりませんか、のお誘いをいただいた。
以降、前回(2012年)より半年以上も早くから富山を行ったり来たり。
桜から雪まで、富山の季節を見ることができて満足した。
今年の夏、山とダムも行けたらいいなあ。
そしてゲストアーティストは展覧会テーマも決めなければならぬ。悩んだ挙句・・
『ものがたる』
に決定。
これをテーマにした意図は、
絵や工作が苦手でも、誰かにあったことを話す時のような、お喋りする気軽さで作れればいいのにな。
というところから。
私もですが、誰かに「作りなさい」や「作るべき」と言われて作るのはしんどい。
「表現」という単語も便宜上使うけど、けっこう苦手。
苦手なことが多すぎてこの仕事向いてないんじゃねぇか、とよく思う。
ま、それは置いといて。
ということで、入り口は超広く、なんだかんだとこじつけられるテーマ「ものがたる」。
今年の出品校は
・砺波市立砺波南部小学校
・氷見市立南部週学校
・射水市立大門中学校
・砺波市立出町中学校
・富山県内高等学校・特別支援学校美術部
・富山県立富山総合支援学校
そして、私と全校生徒503人とのワークショップを引き受けてくれた
・富山市立奥田小学校
富山に昔からある角風船を、みんなで作って絵を描いて、展示しましょうと提案した。
(以前、Spaceship Kari-nuiの紙風船ワークショップに苦戦したのでリベンジしたかったし、
富山県美術館での定番ワークショップになってほしかった)
奥田小の先生方が授業を調整して時間を作ってくれたおかげで、
全部のクラスをまわることができた。
高学年は角風船を組みたてるところから制作して絵を描いて、
低学年は美術館ボランティアさんが制作したものに絵を描いて。
ひとクラスずつで、時間はかかったけど「奥田小の児童全員に会った」と実感できて嬉しい。
そして設営。
503点の角風船をどうやって見せようか・・・と考えた結果
これしかない!という方法で展示できたと思っています。入魂のガン玉です。
会場を訪れた方は、ひとつひとつゆっくり眺めてください。
みんな自由で、勝手で、一生懸命。
見ているとニヤついてしまいます。
で、私も新作を出しています。
タイトル:つもるこたつ #1、#2 (2点一組)
タイトル:つもるこたつ #1、#2 ドローイング
タイトル:つもるこたつ #1、#2 1/10マケット
この作品は、大昔の売薬さんについての妄想がきっかけとなっています。
誰かが誰かに会いに行く、会いに来る。
会えるその場所を待ち望んで、話したい話が積もっていく。
誰かを、その場所を、待つ暖かさもまた積もっていく。
そんな風景。
富山県美術館の皆さん、美術館ボランティアの皆さん、
売薬資料館の学芸員さん、創作紙風船倶楽部の皆さん、施工業者の皆さん、
そして奥田小学校を始めとする児童生徒のみんなと、全先生。
ありがとうございました。
またお会いしましょう。
さとうりさ
苗加屋さん連れて帰ってきたちゃ
1月の富山
2018.01.18 Thursday
やっと設営までたどり着いた。
今回は“富山でもめったにない量”の雪に迎えられる。
埼玉育ちの雪素人は、すごいすごいと口に出さずにいられない。
同様に海が見えれば「あ。海だ」と出そうになるが、そこは我慢するようにしている。
そして次の日。
ケロッとこんな表情されたら好きになっちゃうよ。
設営の時間は、いつも印象深い。
どの展覧会の設営もけっこう覚えている。
なにしろ作品が妄想の巣窟から出て、初めてシャバに触れるシーン。
その様子を見届けていると、達成感やら開放感がじわじわくる。
それとほぼ同時に「私はいったいぜんたい何をつくっちゃってんだろ?」
と恥ずかしくなり、巣窟に戻りたくなる。
大事な装身具を手放したような、身体がスカスカするやりきれない気持ちもある。
たいがいの場合、数日前までの制作疲れが溜まって少しハイになっているから
つい大げさな親心みたいなものが湧くのかも。
あんた、かーちゃんもう行くで。
きばりや。
ポケットからガン玉でてきたよ