あなたのことならよく知ってるわ
2016.02.29 Monday
東京芸術劇場での展示、無事に撤収が完了。
自宅に連れてきてしまったスチロール粉ももうないと思う。
作業着や靴、それを洗った洗濯機にももう残っていない。はず!
ということで、“あなた” とは池袋のこと。
埼玉で育った私にとって、池袋はほぼ地元。
小さい頃、親が「池袋」と口にするたび「池」の絵を思い浮かべ、その名前を覚えた。
手を引かれて降りたその駅は、人がたくさんで照明がビカビカでとても大きく見えた。
高校生になって、おそらく初めて意思を持って行った展覧会はセゾン美術館。
そのまま椎名町の予備校通い。(=リブロ通い)
大学時代には芸術劇場の地下でグループ展。
卒業直後には、雑司ヶ谷の風呂無しアパート暮らし。
もちろん、撮影(キャンペーン)もよくやった。
会期中の昼間、芸術劇場周辺を少し歩き回った。
ああ。ブルースの街。
昔と変わらず。
(妄想名曲「あなたのことならよく知ってるわ」が頭のなかに流れる)
ブルースとひとことでいっても、某市の港町にあるそれとは、かなり風味が違う。
後者には海の向こうの国々と向き合う快活な華やかさがあり、
前者には内陸へと吸い込まれていくような静けさがある。
これは双方に住んだ結果、自分には前者の空気が濃く染み付いているなあと、
つくづく感じた私の超個人的見解なのであまり真面目に聞かなくてよし。
当時の友人を含め、ご無沙汰していたメールやら電話のやりとりできたことが予想外の収穫だった。
屋内だけど屋外のような場所、誰でも見られる展示も実は久しぶりで、「はっ」とさせられる瞬間が何度かあった。
もろもろ、みなさま、ありがとう。
はっ!