プアン二代目店長/山田(おでん)裕介くん その2

2012.11.29 Thursday

 


もう12月ですね。


どうしてくれんスか。


 


 さて、


前回の記事ではオモロ顔で終ってしまったので、今日は作家としての山田くんを紹介したいと思います。


(基本的なプロフィール等は、文末にある取材記事を参照ください。)


 


 


 プアンを一緒に営業するようになって、美術業界や作家活動についてよく話すようになりました。


とくに雨の日は暇で、時間がたっぷり。話しがあっちこっち飛びます。


そして話しが尽き、ふと冷静になって各自エスキースを始めたりします。


はぁ。つって。


 


 


山田くんは黄金町バザール2012で、発砲とコンクリートを使った有機的な作品を発表しています。


前回もお話しましたが、自宅をそのまま展示会場にしています。


 


タイトルは『0+0+0+0』


 



Yamada1


 


 作品制作の根幹にあるのが「人工物と自然の融合と調和」という山田くん。


でも見ていると、揺れているのは「人工物と自然」のあいだだけではないようです。


「内側と外側」、「0と1」、「謙遜と不遜」、「作家活動と肉体労働」、「コンクリートとおでん」、「洗濯機とコインランドリー」、「あのコとそのコ」、「冷静と情熱」...等々の “あいだ” でも。


 



Yamada3


 


そして今日も厨房に居ながら、次の作品の構想を練っています。


 


まだ黄金町に興味があっても訪れたことがない方、もっと黄金町に詳しくなりたい方。


そんな方は、とりあえず山田裕介マニアになって彼の作品を追いかけてみるのはいかがですか。


そうすれば、芋ずる式にいろんなアーティストやまちの人に出会い、ナマの黄金町をもっと知れるはず。


また、作品についてのコメントも欲しいそうです。


批判も含めてできるだけたくさん。


 


彼はもっともっと様々な「あいだ」で揺れたいのだと思います。


がうんがうん揺さぶっちゃってください。


 




 




黄金町バザール2012


http://www.koganecho.net/koganecho-bazaar-2012/


 


 『ヨコハマカルチャーガイド 街から生まれるクリエイティブ vol.8』


http://www.cinra.net/column/yokohama/cultureguide08-3.php


 


 


 


 


 


山田、これくらいで勘弁してやる。    


 


 


 


ゴットン2

2012.11.19 Monday

 



Sannsaro


 


 


10月27日から始まった、「ゴットンアートマジック」(別名:ボリエンナーレ)の会期も残すところあと一週間。


迷っている方、是非。


 


オープニングの4日前に田川入りし、メダムKの設営をしました。


私の展示場所は福岡県田川郡川崎町、商店街の終点(or始点)となる三叉路にある元・魚屋さんだった店舗。


もともとメダムKは黄金町のK、そして偶然にも今回は川崎町での展示。


 


運命ばい。


 


昼間はほとんど人通りがないこの三叉路、夕方あたりからガラっと空気が変わってしまう不思議なスポット。


信号なんてないけど、勝手知ったる車と自転車と歩行者が事故も起こさず、まぁまぁのスピードで行き交います。


設営の様子も「見せる」つもりで作業していたので、下校中の小学生に質問を浴びせられたり、ヤンキー車にクラクションを鳴らされたり、おばちゃんおじちゃんに缶コーヒーを差し入れてもらったり。


おかげでほんの少し、「人柄」というか「町柄」を掴むことができました。


 


方言で何を言っているのかわからないときは、もっともらしく「そうね。(“へぇ、そう”の意)」と返しておけばだいたい大丈夫。


あとは向こうがどんどん話しをしてくれるので、退屈しません。


3日間のひとりぼっち作業でしたが、どこか他の国で誰かを待ち伏せているような楽しさがありました。


 


 


一年ぶりのメダムは多少の汚れはあるものの、良好な状態。


徐々にパーツを組み合わせていくうちに、彼女(?)の存在感がメリメリとスペースを埋めていきます。


完成近く、嬉しくなってきちゃったら、展示場所のシャッターを閉めて彼女に抱きついたり乗っかったりして存在を確認。


その身の大きさ故、各所でハードな扱いをされている割には、まだまだ現役です。


 



トラック


 


余裕を持って田川入りしたつもりでしたが、実際はそうでもありませんでした。


とくにディレクターの母里聖徳(ぼりきよのり)さんと息子さんの大ちゃんは、慢性的睡眠不足のまま3つの展示エリアを奔走。


たぶん会期中の今も変わらずでしょう。


事務局のみなさんも他の参加作家さんたちも各自の準備で忙しく、みなさん揃って話す時間はあまりなかったけど、こまかくいろんな方とお話した時間は貴重でした。


 


次に田川に行ったら、あそことあそこへ行って... と、考えております。


 


 


 


皆様も急いで!ボーリーを探せ!


 


 


 


 



ぼり


 


 


  ...いた。


 


 


 


プアン二代目店長/山田(おでん)裕介くん

2012.11.02 Friday

 



IMGP7191


 


 


はい、黄金町バザール2012はもう始まっております。


プアンだって再開しております。


 


プアン二代目店長、山田裕介くんが開店からずっとおでんを作り続けています。


黄金町でおでんの匂いがしてきたら、そう、それが黄金町名物「山田おでん」です。


すでに味には定評がありますが、さらに進化を遂げようと日々研究しておられます。


あまりにおでんを作り過ぎたため、最近ミドルネームが「おでん」になってしまったとか。


「おまえ、顔がおでんに似て来たな」と言われるとか。


 


 




山田くんは、黄金町の長期レジデンスアーティスト。


そして今年のバザールの出展作家でもあります。(場所:日の出STEP  map N-30)


バザールでの作品は、実際に生活している部屋を展示会場にしたインスタレーション。


インスタレーションっていうより・・・彫刻っちゃってます。


 


部屋まるごと彫刻っちゃった! :D


 


という作家さんです。


 


 


本人・作品ともに力強く大胆なイメージがある山田くんですが、実はとても繊細で優しい心の持ち主。


今回のプアン店長抜擢だけでなく、あれやこれやと、みんなに頼られているのも納得です。


 


是非、熱い「山田おでん」を食べにプアンへお越し下さい。


そして山田裕介の熱い作品話を聞いてみてはどうでしょう。


私も店員として週末中心に、お店におります。


 


 


街のなかで生きている「黄金町バザール」を捕まえに来てください。


 


 



IMGP7186


 


 


 


コーヒーもありますけぇのぉ〜。 (山田)


 


 


 


 


 


 


つづく


 


 


 


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