ほやほや。

2012.03.17 Saturday

 


今月発売になったばかりの「こんにちは美術2」(岩崎書店)が届きました。


「こんにちは美術」は全3巻で、小学生を対象とした美術の本です。(ジャンルは「調べ学習」というらしい)


1が「めくってたんけん!いろんな絵の巻」、


2が「めくってたんけん!ふしぎな彫刻と写真の巻」、


3が「めくってたんけん!いつでもあえる作品たちの巻」。


文と構成は福永信さんです。


 


私の6号が掲載されている「めくってたんけん!ふしぎな彫刻と写真の巻」には、10作品が登場します。


作品が登場する順でご紹介しますと、


金氏徹平さん/島袋道浩さん/岡崎乾二郎さん/池内美絵さん/さとうりさ/


毛利武士郎さん/小沢剛さん/植田正治さん/中原浩大さん/かなもりゆうこさん


です。


 


本屋さんや図書館で見かけたら、是非、手に取ってみてください。


 


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わたしの作品は、 “ゆるキャラ” ではありません。


 


 


too much

2012.03.13 Tuesday

 


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はい、名著です。


わたくしの作品集『2match』(リトルモア/2004)を、改めてちゃんとご紹介したいと思います。


 


タイトルにある2matchとは、白と黒、躁と鬱、光と影、といった作品の(または人間の)持つ2面性を著しています。


たとえば、りさキャンペーンのように外へ出て他人と接触を求めるバルーン作品達が白。


『良い友』(引きこもり中の親友)、『子宮に帰りたい』(子宮の形をした揺り椅子)などの作品達が黒。


当時の私は、両方を代わる代わる制作することで、精神のバランスを保っていました。


この本には作品を “いかにも” っぽく説明するのは避けたかったので解説文などはありません。そのかわりに、制作メモなどから抜き取った言葉や、制作中、キャンペーン中に浮かんだ言葉などがぽつぽつ綴ってあります。


 


この本の一番の特色といえば、両表紙になっている装丁。ISBNコード、バーコード、定価も両表紙に記載されています。


白の世界と黒の世界は同時に存在し、優劣は無し。


装丁を目にしただけでボンヤリと意図が通じる。


オブジェとしてもとてもよくできています。


ね? 有山さん。


(デザインは有山達也氏)


 


そして。


このタイトル『2match』には「too much」という言葉が隠れています。


当時「キャンキャンうるせぇなぁ」と言われながら、来る日も来る日もキャンぺーンを続けていた私は疲れが溜まり、やさぐれていました。


背負い過ぎで首を悪くし、ある朝起き上がることが出来なくなったのもこの頃です。


「もうたくさん」。


ネガティブな感情をタイトルに織り込んだことで、より一層立ち上がりのいいオブジェとなった。というのが私の感想です。


自分の中にある種の区切りのような感触がないうちは、初作品集なんて作れない。そう思っていたので、流れとしては自然なことだったかもしれません。


 


白と黒の世界、タイトルのダブルミーニング。2面性を肯定するこの作品集を出せたことで、その後とても気が楽になりました。


いい加減と言われようが、ひょいひょい、ひょうひょう、逃げる準備はいつも欠かさず。


今ではもう2面性どころではなく、多面体のお調子者です。


こうして第三者的に「やっぱ面白い本じゃん。」と見れるのも、時間を経たからですね。


このブログで、当時の作品を解説してみてもいいかも。と、思ってるくらいです。


 


さぁて、次に作品集を作るなら・・・。


 


 


 


写真は当時のスクラップ的なモックアップ。これが装丁のヒントになりました。


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「もうたくさん。」そこからホントに始まるようです。なにごとも。


 


 


時には

2012.03.05 Monday



♪ 時には 未来の 話を しようか ♪   ( byお登紀さん)

4月21日よりヴァンジ庭園美術館で『庭をめぐれば』という展覧会に出品します。
そうです、一昨年インフィオラータをやらせていただいた場所です。
またあの季節のあの庭で、作品を展示できるなんてとても嬉しい。 
皆様に来て頂けたらもっと嬉しい。


犬並みのリアクションでお迎えいたします。(嬉○ョンも辞さないという意味です)


 


 


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♪(中略) そうだね ♪


 


 


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