そして2011年の4〜5月、Camacのレジデンスプログラムに入りました。
この時期は、緑が美しく本当にいい季節。
毎日、走って、作って、食べて、飲んで、喋って...と、2ヶ月なんてあっという間でした。
滞在して1ヶ月が経過した頃、突然個展をやらせてもらえることになり、急いでタイトルを決め、急いで自分撮りしたのが、この写真。(まだ制作途中で、発砲スチロールむき出し)
60枚以上撮っているので、少なくとも30回は飛び乗ったわけで。股関節のいいストレッチになりました。
そしてこれがオープニングが始まる直前、代わる代わる他の滞在アーチストに乗ってもらいました。代表してディレクターの写真。(表面をコーティングして布でフィニッシュしています)
Camacにはギャラリ−もあるので、過去の平面作品などをパリのギャラリーから借りてきて展示をしました。懐かしいビデオ作品も。
以下が個展〈 1:17 〉についてのステートメント文です。(サイトのインフォにも載せてましたが)
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パブリックアートもまた、プライベートな体験であるべきだと思っています。
私には将来実現したいパブリックアートのイメージがあります。
それは古墳のように巨大で、人々は全体を見渡すことがきません。
もしかしたらその状態は私達が “生” や “死” や “自然” と向き合ったときと似ているかもしれません。
今回展示するオブジェは、その実現させたい巨大なパブリックアートの17分の1スケールのマケットです。
マケットではあるけど、鑑賞者はこの作品に抱きつきながら、CAMACアートセンターの庭を堪能することができます。
私の作品を見て、触れることで、”あまりに巨大で見えない何か”を感じてもらえたらと思っています。
そして将来、この作品が1:1スケールで実現するための証言者となってください。
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2010年のレジデンス応募時に書いたプロポーザルと違う点は、
捉えることのできない巨大なものとして “自然” が加わったこと。
今でもふと思い出す、早朝ジョギング、鳥の声。