作品 Mmes. K 1 : 8 について
2017.05.14 Sunday
もうひとつ、黄金町エリアに設置していただいている作品 [ Mmes. K 1: 8 ] 。
この作品は、2011年の黄金町バザールのために制作した [ Mmes. K ] を12%までスケールダウンした作品です。
当時、[ Mmes. K ] は「かつて黄金町にいたであろう女性たち」をイメージの核にして、制作に入りました。
が、2ヶ月弱の制作期間を経て完成する頃には、場所や職種、対象を特定することに違和感がでてきました。
もっと、広くて、深くて・・・
「女性そのもの」を現す作品として捉えてもらおう。と。
そして黄金町バザール会期中は、たくさんの人の目と手に触れてもらいました。
「あーっ!いたーっ!」と言ってメダムの胸に飛び込んでくる人、よりかかって居眠りする人、ただただ一人の時間を過ごす人、
そんな人たちを毎日見ていたら、性別につていの括りもあやふやに思えてきました。
というより、あやふやにしたくなったのです。
[ Mmes. K ] の「存在そのもの」が、私にいろんなことを考えさせました。
そうして結局は逆説的に最初へ戻る。
・・のかもしれません。
[ Mmes. K ] は行きつ戻りつ、今でも変化し続けている作品です。
夜は照明もつきますので、お散歩しながら探してみてください。
これも6月下旬までの予定です。